『藍の糸』(着物始末歴 二)中島 要 著

テキスタイル文学館

洗うたびにさえる藍の色
大江戸・神田の長屋で、古着直しを生業とする
きものの始末屋「余一(よいち)」。
彼を取り巻く人々やきものにからむドラマを描いた
全10巻シリーズの第2巻表題作を紹介します。

藍の糸

『藍の糸』(着物始末歴 二)(株)角川春樹事務所 ハルキ文庫 初版発行: 2013年

自らを「きものの始末屋」と称する余一。その仕事は染み抜きや洗い張り、さらには染め直しや仕立て直しに及びます。腕の良さは天下一品、しかも若い男なら10人が10人とも嫉妬しそうなほどの器量の良さ。しかし女たちにはそっけなく接し、また言いたいことがあれば誰彼問わずズバッと口に出す性格です。