『ぐるーぷ虹』の木版カードたち
クラフト自由帖
心を惹きつける、優しく美しい色彩とデザイン
文・写真/神谷 珠子
クラスメイトが集まって45年前にスタート
彩り豊かな手摺りの木版画カードを製作・販売している『ぐるーぷ虹』は、学生時代からの親しいクラスメイトの集まりです。
活動開始は、1977年。母校のバザーのためにシルクスクリーンの布カレンダーを作ったのがきっかけでした。美術や工芸の専門家がいるわけではなくメンバー9人が試行錯誤し、でき上がった第一作のカレンダーは64枚。せっかく集まった力をこのままにするのはもったいないと翌年からも製作を続けているうちに、その作品は知人、友人に広まり、年700枚を摺るほどになりました。
寄付のためのカレンダー作りに始まった活動はその輪を広げ、現在では手摺り木版画のカードを中心に製作・販売をしています。4月の末、その製作現場に伺いました。