ノラさんの作品の代名詞ともいえる花柄は、自分が実際に目にしたお花をもとにしているそうです。刺繍を始めたころは、動物や果物なども刺していました。お花を中心に刺繍をするようになったのは、雑貨屋さんの馴染みのお客様に連れて行ったもらった山登りが始まりでした。
自分は登るのが精一杯の中、同行してくれた人たちは道中に咲く野山の花を紹介してくれたそう。初めての山登りは素朴な感動でいっぱい。お客様から言われた「こういうお花を刺繍にしてみたら」との一言で、自分の体験に基づいた、自分で歩いて見た花を刺繍したら楽しいかもしれないと思ったそうです。