シュールストレミングとザリガニ スウェーデンの夏を締めくくる珍味
クラフト自由帖
そんなポジティブな感想をいだけたのも、きっと伝統的なシュールストレミングの食べ方でご馳走をしてくれた、当時勤務していたアトリエの同僚のおかげでしょう。そう、シュールストレミングは時期になればスーパーなどで購入できますがツナ缶のようにただ単にフタを開けて食するものではないのです。
まず、缶詰の開け方。これはバケツに水を張って、その中で開けます。中身が発酵しすぎて缶を開けるとき中の汁が飛び散る不幸を避けるためです。バケツの水の中で缶を開けた瞬間から匂いはしてきます。そろりそろりと缶のフタをあけ、魚のフィレを皿に取り分け、ナイフとフォークで皮を丁寧に剥ぎます。匂いが気になる初心者はここで少し小さめにフィレを刻んでおいてもよいでしょう。