バースからオックスフォードへ、博物館という器の旅

糸を旅する

ピットリバース博物館

1884年設立のピットリバース博物館

そこから北東へ150kmのオックスフォードは、11世紀に始まったとされる英語圏最古の大学の町。そこには最初の大学博物館アシュモレアン(1683~とピットリバース(1884~)がある。

大学博物館アシュモレアンには、俳優で作家のロバート・ショウ(1927~1978)がシルクロードから持ち帰った絣のコートなども展示される。イギリスは世界を渉猟した探検の国の一つであったが、彼もまたそうした英国人の一人だ。

おかげでその地にあったなら失われたいたはずの素晴らしい品々を、今日博物館のケースの中で目にすることができる。

ピットリバース博物館展示室

当初の展示をあえて残すことになった展示室

ピットリバース博物館の古風な木製のケースには、びっしりと資料が並んでいる。現代の民族博物館は地域や文化によって資料を大別するが、ここは当初のコレクターの遺言に基づき、使用目的で分類し展示する。

どちらも英国と博物館の関係を知るには格好の場であり、興味は尽きない。ケースの中に日本の祝儀袋を見つけた私は頬をゆるめ、世界中のあらゆる物を収集しようとした彼らの情熱に思いをはせる。

ここでレンタカーを返却し、列車で北東200kmのノリッジを目指す。中世には羊毛の取引で栄えた町だ。