手づくりの携帯ソーイングセット

林ことみのハンドメイドNavi

試し編み地を再利用したポーチ

1目交差の編み込みの編み地ポーチ

袋に仕立てて裏にはフェルトで糸とハサミを入れるポケット付きの内袋を作り、まつりつければ出来上がり。

針はケース入りが見つかったのでこれを使いましたが、ない場合は小さな針山を内袋に縫い付けるといいでしょう。缶を使って作ったときは缶の内側にフェルトを貼って細い枕のような針山を作って貼り付けました。

一番困るのが糸。ホテルのアメニティなどのソーイングキットを使うと便利ですが、今回作ったものには細いボビンの糸を入れてあります。色が1色なので応急手当てしかできませんが、帰宅まではとりあえず安心ということで、自分で自分を納得させています。

皆さまも好みのソーイングセットを作ってみませんか。

 

profile
林 ことみ

ニット、刺繍、ソーイングなどの分野で活動する手芸ジャーナリスト。子供のころから物作りが好きで、息子の誕生を機にベビーニットや子ども服を雑誌で発表するようになる。2000年から、ノルディック・ニッティング・シンポジウムに参加。’15、’17、’19年に続き、’21年も山梨県清里で「ニッティングデイズ」を企画・開催。ておりやの糸だけを使った作品集『今日は何編む?』や近著『林ことみのパターンコレクション』(いずれも日本ヴォーグ社刊)をはじめ著書多数。

 

vol.82 2022・夏号より