造花作家 向井日香 個展

個展REPORT鑑賞レポート

ヒメツルソバ

コンクリートの裂け目から伸びる雑草、力強くたくましいその身近な草花を、風景ごと表現したいと思うようになった向井さん。 道端で出会う植物、その中でも「ヒメツルソバ」 にとても魅力 を感じ、金平糖のようなピンクの花 を咲かせる姿を表現したいという思 いも、ラグ制作へと繋がりました。

ラグ2

これまでと違う捉え方からの植物の表現方法を模索して出会ったのが、 「タフティング」というラ グを制作するための技法でした。 織り目が粗い綿布に数本の糸を「タフティングガン」という道具を使って縫い込む技法で、毛足の長さを調節し絵を描くように糸を植えることができます。

平面的でありながら立体的にも表現できるタフティング が、向井さんのつくり上げたい世界観にマッチしました。