『ミ・ト・ン』小川糸 著

テキスタイル文学館

著者はラトビアのミトンに魅せられ、2015年に初めて同国を訪ね、その2年後にこの作品を書き上げました。物語を読むと、ミトンをはじめとする手仕事の情景が手に取るように伝わってきます。また、その旅のイラストエッセイも同時に収録。平澤まりこさんによる雰囲気のある絵もステキです。

 

この記事でご紹介した本
『ミ・ト・ン』
小川糸 文/平澤まりこ 画
2017年刊:白泉社、2019年刊:幻冬舎文庫 

◆著書プロフィール
小川糸(おがわ・いと)
2008年、『食堂かたつむり』で小説家デビュー。大ベストセラーとなった同作がは’10年に映画化、同年発表の『つるかめ助産院』、’16年発表の『ツバキ文具店』がNHKでテレビドラマ化される。数多くの作品はさまざまな言語に翻訳されている。

平澤まりこ(ひらさわ・まりこ)
イラストレーター・版画家。自著『イタリアでのこと 旅で出会った、マンマとヴィーノとパッシオ』(’13年)、『旅とデザート、ときどきおやつ』(’15年)ほか、雑誌・書籍・広告等でも活躍中。

vol.76 2020・冬号より