スウェーデンの暦を楽しむ
クラフト自由帖
長年愛用する「スウェーデンカレンダー」
私が長年愛用している「Sverigealmanackan」(スヴェリエアルマナッカン/「スウェーデンカレンダー」の意)は、スウェーデンの季節行事やスウェーデンの草花、さまざまな地域の風景が盛り込まれたカレンダーです。現在も活躍中の画家、エーケシュ・マリー・ペーションによるデザインで、30年以上毎年発行されています。
月ごとの絵のテーマは、日本でいうところの「藩」にあたるlandskap(ランドスカープ)と、季節。描かれているのは想像の風景ではなく、実在する場所をもとにしており、両端を飾っているのはランドスカープの花です。裏面には描かれた場所の詳細も載っています。
例えば、2020年1月のランドスカープはダーラナ。スウェーデンでは誰もが知っている国民的画家、カール・ラーションの暮らした家が描かれています。私が働いていたアトリエからほど遠くないところにあったので、私も何度か訪れたことがあります。ランドスカープの花はブルーベル。初夏、牧草や空き地の畔に咲く、可愛らしい花です。