スウェーデンの暦を楽しむ
クラフト自由帖
日付名は多少の変更があるものの長年固定されているので、季節の代名詞にもなっています。例えば、10月7日の「Britta」(ブリッタ)。日本の小春日和にあたる温かい秋の日のことを、この日の名前にちなんで、「Brittsommar」(ブリットソンマー/「ブリットの夏」の意)と呼びます。クリスマスの前後の日付の名前は、「アダム」「エヴァ」「アブラハム」に「モーセ」など、旧約聖書に出てくる人物名のオンパレード。日付の名前からもクリスマスを感じます。
自分の名前がついた日をお祝いする習慣もあるので、現スウェーデン王「カール・グスタフ」の名がついている1月28日、皇太子の「ヴィクトリア」の名がついている3月12日は旗日とされ、国旗の絵が描かれています。6月6日のナショナルデイ(建国記念日)の名前は「グスタフ」で、グスタフ・ヴァーサが王に選出された日付にちなんでつけられています。日付の名前から歴史を見ることもできるのです。