「クサギ」でシルク糸、カシミヤ糸を染めてみました!

体験 REPORT

「クサギて知ってる?」

クサギ

「クサギて知ってる?」友人のこの一言がきっかけとなり、クサギ染めに挑戦することになりました。藍以外で青色に染められる実をつけるクサギに興味が湧いたのです。

緑の多い地域ならクサギをみつけられるそうなので、まずは家の近くで木を探すことからスタート。私の住む地域でもけっこう身近にあり、時折通る道に白い花を咲かせているのを見かけたときはうれしくなりました。

染料となる実の採集は9月末頃から。薄い水色の実が濃い青に熟すと染料として使えます。青く輝く小さな実は宝石のように美しく、青い実を見つける楽しさ、採取する喜びに、「この気持ちはDNAに刻まれているのでは?」と思うほどでした。

クサギの実は冷凍保存も可能。そこで昨年の9~11月末までに採りためた実を冷凍保存して、半年後の今年5月末に自宅のキッチンにて染めてみました。クサギは媒染剤なしでも染められるので、今回は無媒染で染めてみました。(日光に弱く、媒染しても退色しやすいようです。)

暑い夏に美しい白い花を咲かせ、秋に青い実をつけるクサギ。身近な木の恵みに感謝し、糸に移る色に命を感じながら染めを楽しみました。