「世界初のヨシ糸が 地域を紡ぐプロジェクト」始動
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淀川沿い最大の群生地のヨシを原料に
大阪市をはじめ、近畿約1700万人の暮らしを支える淀川。その河川敷に生えるヨシ(葦)を活用しての活動「世界初のヨシ糸が地域を紡ぐプロジェクト」が、このほど立ち上げられました。
ヨシは、川・湖沼の水辺や湿地などで見られるイネ科の植物。そのため「水辺の植物」というイメージが強いですが、地中深く、水が流れるところに地下茎や根をのばしているので、地表面の乾燥に強いという、イメージとはちょっと違う側面もあります。
大阪府北東部の淀川河川敷には、平安時代の歌にも詠まれた「鵜殿(うどの)のヨシ原」という群生地があります。ヨシ原は放置していると雑草や害虫がはびこり放題に。そうならないよう、地元のひとは野焼きやヨシ刈りをして、このヨシ原を守り伝えてきたのです。
鵜殿のヨシ原の広さは、甲子園球場の約18倍。淀川流域最大のヨシ原です。そこから刈り取ったヨシを有効活用し、環境保全にもつなげていくのが同プロジェクトの目的。
淀川に面する枚方市の繊維関連企業や商工会議所を主体とし、周辺自治体・大学なども連携。この3月にはクラウドファンディングも立ち上げるなど、活動を本格化しています。