パイナップル

天然由来のマイクロファイバー パイナップル繊維

ニュース・クリップ素材のはなし

廃棄するしかなかった葉を有効活用

甘酸っぱい果汁をたっぷり含んだ南国フルーツ、パイナップル。その葉から、極細の繊維がとれることをご存じですか?先ごろ、日本国内でのパイナップル生産量98%を占める沖縄県の企業が、その葉を使ったアロハシャツなど衣類の製造販売を始めるというニュースが、日本経済新聞などの紙面で報じられました。

パイナップルは多年草ですが、収穫ごとに実が小さくなるため、3年以上同じ株を用いて栽培されることは少ないようです。収穫後には果実の量をはるかにしのぐ葉が不要になりますが、たい肥として使うこともできず、これまでは廃棄するほかありませんでした。

しかしあの剣のように堅く尖った葉からは、0.3デニールという天然素材としては貴重な極細繊維がとれるというのです。これを資源として活用、さらに地域の活性にもつなげていくプロジェクト。アパレル展開には多量の繊維が必要になるので、同企業はフィリピンやインド、台湾からも原料を調達、さらにインドのオーガニックコットンとかけ合わせて、人と地球の課題にも向き合っていくそうです。