羊

羊 毛刈りの季節に

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謎の生物発見!?
捕まえてみれば逃亡羊

あったかウールの活躍する季節は、そろそろ終わり。それと入れ替わるように、南国からは花の便り、そして羊の毛刈りシーズンがやってきます。

ちょうどこの時季に「毛刈り」に関するおもしろニュースが飛び込んできました。現場はニュージーランド、主役は6年間、群れから逃れて“ひとり暮らし”をしていたメリノ種の牡羊。毛は伸び放題に伸びて、ずっしりモコモコ。毎日羊を見慣れているはずの牧場の人も、最初は「あの動物は何…?」と思ったとか。その風貌、はたまた独り身を隠して暮らしてきた生き方からか、彼には映画のキャラクターにちなみ「シュレック」というニックネームが与えられました。

他の多くの動物と同じように、羊も元来、季節に合わせて夏毛・冬毛に自然に生え替ります。でも毛をたくさん採るために品種改良された羊は、人間が刈り取ってやらないと、この逃亡に羊のようになってしまうのです。刈り取られたフリースはなんと27キロ、スーツ約20着分。そのフリースは小児ガン患者支援のためチャリティオークションにかけられました。(注:2008年03月季刊誌より)