時を超えて継承されるとりどりの染め織り

PICK UP!

阿波しじら織 あわしじらおり 【徳島県】
18世紀から作られていた木綿縞の織物に改良を加えて誕生した綿織物で、シボのある織り地が特徴。徳島は藍の産地でもあり、藍染め糸が多く使われています。

備後絣 びんごかすり 【広島県】
城下町・福山やその周辺で作られる「備後絣」は、「伊予絣」「久留米絣」とともに日本三大絣とされています。経糸を部分的に竹の皮でくくって染色、井ゲタ模様が特徴の紺絣です。

博多織 はかたおり 【福岡県】
帯などに用いられる厚手の絹織物。江戸時代、藩主・黒田長政は、植物染料を用いて紫・黄・青・紺・赤に染めた博多織を幕府に献上しました。


大島紬 おおしまつむぎ 【鹿児島県】
奄美大島に古くから伝わる大島紬は、海岸付近に分布する「シャリンバイ」で染め、鉄分の多い泥に漬けて媒染します。「鳥の濡れ羽色」といわれるつやのある黒色が特徴的です。

 

vol.50 2014・夏号より