昨年11月の「勝手にニッティング・デイズ」では、ノステピン の使い方の説明書をお渡しして私も実演をお見せしました。体験された皆さん楽しんでくださったようで、購入したかせ糸を巻いて帰られた方もいました。

きれいに巻くにはちょっと慣れが必要で、スウェーデンの友人が糸玉の最後の仕上げ方を教えてくれたことがあります。昔は糸が貴重だったので、お礼にきれいに巻いた糸玉をプレゼントしたのだそうです。巻き方はすっかり忘れてしまいましたが、彼女がプレゼントしてくれた糸玉はまだ私の手元に残っています。

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林ことみ

ニット、刺繍、ソーイングなどの分野で活動する手芸ジャーナリスト。子供のころから物作りが好きで、息子の誕生を機にベビーニットや子ども服を雑誌で発表するようになる。２０００年から、ノルディック・ニッティング・シンポジウムに参加。’１５、’１７、’１９年に続き、’２１も山梨県清里で「ニッティングデイズ」を企画・開催。ておりやの糸だけを使った作品集『今日は何編む？』や近著『林ことみのパターンコレクション』(いずれも日本ヴォーグ社刊)をはじめ著書多数。

vol.81　2022・春号より