『ぐるーぷ虹』の木版カードは、1枚につき4~5回の版を重ねています。色は木版用の絵具ではなく、透明水彩絵具を使用しています。それは色を重ねることでより複雑な風合いを出したいから。カードの紙も絵具との相性をいろいろ試して、和紙ではなく洋風なデザインに合う現在のものになりました。
摺る前にカードを湿らせておく作業では、湿らせた薄いわら半紙のような紙にカードをしばらく挟み込んでおきます。このわら半紙1枚とっても、湿り具合がちょうど良いかげんになる厚さや、濡れても簡単に破れない丈夫さにこだわって見つけ出したものです。