宙を彩る自然の色と光と影

Te・ひと・作品個展REPORT

そうした中ではぐくまれた色彩感覚を持つひとが、古代より珍重されてきた絹という素材を用い、この国の風土に根付いた手仕事を介して作品を結晶させる。だから国や民族を超えたテーマを持った作品に“和”の色が投影されるのだ。

『これははじまったのか終わったのか』
Silk Natural dye W200xH93 2012年
東日本大震災を記憶するⅡ

「一般の方の目に、この作品がどんなふうに映るのだろうと思って、サラリーマンをしている夫に見せたら、“春日大社みたい”って答えて(笑い)。やっぱり“日本”なんですよね」