宙を彩る自然の色と光と影
Te・ひと・作品個展REPORT
着尺機で織られた“スケール感”もまた、反物や着物を思わせる。和機は、大学在学中に通った川島テキスタイルスクールで学んでからの付き合いだ。
子供のころから刺しゅうや編み物、縫い物と手を動かすのが好きで、織りにも興味を持っていたが、進路を決める際に両親から「自宅から通える国公立大学」という条件が出され、京都教育大学に進学。
技術教育のためのさまざまな工芸技術を勉強する一方、「着物を織る」ことへのあこがれも持ち続けていた彼女は二つの学びを両立させることにしたのだという。
社会に出てからは、着物会社で有名デザイナーの着物を担当したり、服地メーカーで企画営業の仕事に就いたりした。