『きなりの雲』石田千 著

テキスタイル文学館

肌ざわりの良いニットに包まれるような、穏やかな世界観。
「バレンタインに向けて何か編んで贈ってみようかな…」。
そんなことを考え始める季節にぴったりの物語です。


『きなりの雲』 講談社 初版発行:2012年 講談社文庫 初版発行:2017年

<主人公の名は、さみ子さん。彼女は15年間勤めていた糸の問屋を早期退職したあと、先輩の玲子さんが夫婦で営む店で、売るセーターを編んだり、となり町にある手芸店の編み教室で教えたり、「編むこと」で暮らしを立てる40代の女性です。