『ミ・ト・ン』小川糸 著

テキスタイル文学館

冬の読書には、こころ温まるこの一冊を
小さいころから手ほどきを受け、
思いを託して贈るミトン
かのラトビアをモデルに描かれた
メルヘンチックなお話です。

ミ・ト・ン

『ミ・ト・ン』初版(白泉社):2017年刊  幻冬舎文庫: 2019年刊

物語の舞台は、ラトビアをモデルにした「ルップマイゼ共和国」。その国家が誕生した年のクリスマス前の寒い朝、とある一家に、女の赤ちゃんが生まれました。それがこの物語の主人公です。一家にとっては初めての女の子の誕生。おとうさんはその子に、響きが良く「やさしいおかあさん」の意味を持つ「マリカ」という名を授けました。