『ロックンロールミシン2009』鈴木 清剛 著

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作者自身が実際に見てきた世界だから、専門知識も確かで、場面の描写が鮮烈。そこに描かれた若者のいでたちや奔放な言動に、多少たじろぐ部分もあるかもしれません。しかし手仕事好きな人であれば、人を夢中にさせるモノづくりの魅力、そしてモノづくりに懸ける熱意は、きっと彼らと共有できるはずです。

 

この記事でご紹介した本
『ロックンロールミシン2009』
鈴木 清剛 著 小学館文庫

◆著書プロフィール
鈴木 清剛(すずき・せいごう)
1970年、神奈川県に生まれる。文化服装学院卒業。コム・デ・ギャルソン勤務、文化服装学院専任助手教員を経て、’97年小説家デビュー。’98年「ロックンロールミシン」で三島由紀夫賞受賞。同作は2002年、行定勲(ゆきさだいさお)監督によって映画化もされた。

vol.74 2020・夏号より