こよみ古今「夏」西瓜 スイカ
こよみ古今
スイカはわが国のみならず、ヨーロッパでも夏のフルーツとして親しまれています。ただし、甘さを引き立たせるために塩をかける日本の食べ方を見ると、欧米の人たちは驚くそう。でも水分+塩分は熱中症対策にも良い取り合わせ。赤いスイカはβカロチンやリコピン、黄色いスイカはキサントフィルの色。いずれも健康づくりに注目されている成分でもあります。
なおアジアでは、スイカは果肉ではなく、炒った種を歯で割って食べる地域も多いようです。また原産地のアフリカには果実が食用に適さない種類もあり、実の水分を生活用水にするのだとか。世界各地で郷に従いながら、スイカは人びとの暮らしにとけ込んでいます。
vol.74 2020・夏号より