「糸を染める」ということ~その成り立ちと基本工程~ 

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おさえておきたい染めの注意点

ステンレスやホーローの容器

ステンレスやホーローの容器、ゴム手袋のほか、水や媒染剤などを計るメジャーカップを用意する。染材をこすのにザルがあると便利

精錬できたら、いよいよ染色。染めたい色を決め、染料を煮出して染液を作り、綛糸(かせいと)を浸して染めます。家庭で染色を楽しむ際は、糸同士がからまり合わないよう、少しずづ丁寧にするのがおすすめ。さらに気をつけたいのが、糸を浸すおなべや容器の材質。鉄製、銅製のものは成分が洗液に溶け出して、きれいな色に染まらない可能性もあるので、草木染め・合成染料を問わず、ステンレス製やホーロー引きのなべや容器を使うようにしてください。またウール糸を染めるときには、急激な温度変化にも注意。加熱した後はゆっくり自然に熱が取れるのを待ちましょう。