日本の編み目記号の基礎をつくった「江藤春代」という女性 〈前編〉

林ことみのハンドメイドNavi

特に本は時間が許せば全て見せていただきたい気持ちになりました。いろいろおしゃべりする中で、「放送大学の大学院で修士論文を書いていて、

 

“江藤春代”の人生を通して日本の編み物の歴史を知る、

というのがテーマです」と伺いました。

日本で最初に出版されたと言われている編み物の本

日本で最初に出版されたといわれている編み物の本。
かぎ針の使い方のイラストや結構複雑な作品が掲載されている。

「大学院で手仕事を研究したいな~」とぼんやり思いながらも、何もしてこなかった私は、北川ケイさんの構想力と行動力に拍手を送り、論文ができあがって読める日が来るのを心待ちにしていました。

その後、修士論文を無事に書き上げ、昨年1月に東京にある愛国学園短期大学でレクチャ―をするとのお知らせをいただき、聴きにいくことにしました。会場には年表や江藤春代さんの考察してニットウェアの再現も展示。

レクチャー内容と合わせて拝見することでとてもわかりやすく、楽しい時間になりました。

また再現された作品には、「ドミノ編み」の考え方と同じテクニックが使われていました。写真を撮らせていたただき、それをデンマークのヴィヴィヴァン・ホクスブロさんに送ったところ「江藤春代さんのことをもっと知りたい」と興味を示してくれました。

ついにこの5月、北川ケイさんの研究成果をまとめた本書を手にすることができました。