日本の編み目記号の基礎をつくった「江藤春代」という女性 〈前編〉

林ことみのハンドメイドNavi

私はたまたま大正13年12月3日発行、大正16年1月10日25版との記載がある「毛糸あみもの百種」(婦人之友社刊)を読者の方からいただいて、大切にしていますが、この本にも記号の説明のページがあります。しかしK=表編み、P=裏編みという感じで、江藤春代の「合理的符号」とは違います。ちなみに「大正16年」は存在しない年になったので、その点でもこの本は貴重かもしれません。

後編へ続く

この記事でご紹介した本
『江藤春代の編物普及活動 ―日本の編物の返遷―』
北川ケイ著 リフレ出版 

◆著書プロフィール
青山学院大学文学部フランス文学科卒業。放送大学大学院修士課程文化科学研究科修了。(一社)彩レース資料室代表。神奈川県湯河原町にて「レースと編物と手芸歴史の情報室」を開館。「毛糸だま」(日本ヴォーグ社)での連載執筆、(公財)日本手芸普及協会・レース編師範として「北川ケイのレース編」「美術九重編造花」等での指導、NHK「美の壺」やレース本への資料提供など、幅広く活動している。

profile
林ことみ

ニット、刺繍、ソーイングなどの分野で活動する手芸ジャーナリスト。子供のころから物作りが好きで、息子の誕生を機にベビーニットや子ども服を雑誌で発表するようになる。2000年から、ノルディック・ニッティング・シンポジウムに参加。’15、’17、’19年、「ニッティングデイズ・イン・清里」を企画・開催。ておりやの糸だけを使った作品集『今日は何編む?』や近著『これであなたもSock Knitter』(いずれも日本ヴォーグ社刊)をはじめ著書多数。

vol.79 2021・秋号より

私はたまたま大正13年12月3日発行、大正16年1月10日25版との記載がある「毛糸あみもの百種」(婦人之友社刊)を読者の方からいただいて、大切にしていますが、この本にも記号の説明のページがあります。しかしK=表編み、P=裏編みという感じで、江藤春代の「合理的符号」とは違います。ちなみに「大正16年」は存在しない年になったので、その点でもこの本は貴重かもしれません。

後編へ続く

この記事でご紹介した本
『江藤春代の編物普及活動 ―日本の編物の返遷―』
北川ケイ著 リフレ出版 

◆著書プロフィール
青山学院大学文学部フランス文学科卒業。放送大学大学院修士課程文化科学研究科修了。(一社)彩レース資料室代表。神奈川県湯河原町にて「レースと編物と手芸歴史の情報室」を開館。「毛糸だま」(日本ヴォーグ社)での連載執筆、(公財)日本手芸普及協会・レース編師範として「北川ケイのレース編」「美術九重編造花」等での指導、NHK「美の壺」やレース本への資料提供など、幅広く活動している。

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林ことみ

ニット、刺繍、ソーイングなどの分野で活動する手芸ジャーナリスト。子供のころから物作りが好きで、息子の誕生を機にベビーニットや子ども服を雑誌で発表するようになる。2000年から、ノルディック・ニッティング・シンポジウムに参加。’15、’17、’19年、「ニッティングデイズ・イン・清里」を企画・開催。ておりやの糸だけを使った作品集『今日は何編む?』や近著『これであなたもSock Knitter』(いずれも日本ヴォーグ社刊)をはじめ著書多数。

vol.79 2021・秋号より