「糸を染める」ということ~その成り立ちと基本工程~ 

PICK UP!

染める前に行う
糸の「精錬・漂白」

コットンやリネン、またウールやシルクなどの天然繊維には、いろいろな物質が含まれています。その中には、糸として用いるには不要なものも多くまじっています。例えば植物繊維であればロウ物質や樹脂、動物繊維では膠質(こうしつ)や石灰質、脂肪質など。これらを取り除かないまま染めると、発色や手触りに影響して、素材の良さが充分に生かせないことも考えられます。そこで染めの前にまず、不純物を取り除き、糸を白くする「精錬・漂白」作業を行います。