テキスタイル文学館 の記事一覧
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『ゆめこ縮緬(ちりめん)』皆川博子 著
2022.12.15 夢と現実、あるいは生と死…。その間を行き来しながら、耽美的で、どこか怖さのある世界を描出する幻想文学。泉鏡花、江戸川乱歩、岡本かの子、安部公房など、この系譜にある作家の作品は、読んで理解するというより、その世界に身を vol.83 小説 手仕事 本 染める 縫う 連載 -
『おちくぼ姫』田辺聖子 著
2022.7.30 千年以上も前にしたためられた日本の”シンデレラ・ストーリー”「落窪物語」をご存知ですか?この平安時代のお話の世界を楽しく、現代の少年少女にもわかりやすく田辺聖子さんが案内してくれます。 vol.82 小説 手仕事 本 染める 縫う 連載 -
『水を縫う』寺地はるな 著
2022.1.29 「水を縫う」はウェディングドレスを取り巻く家族の像。実社会では従来の価値観を押し付けられ、窮屈さや違和感を抱くこともあります。そのなかで〝自分〟を守りつつ、心の間口を少し広げて相手を思いやる家族。〝等身大〟の人びとの vol.80 冬 刺繍 小説 手仕事 本 縫う 連載 -
『毛糸よさらば』ジル・チャーチル著
2021.10.1 編み物に、推理に…オンナの日々は忙しい!編み物が楽しい季節なのに「毛糸よさらば」だなんて…!「主婦探偵ジェーン」シリーズの第2作。ぜひ「さらば」なんて言わないで編み物も、読書も推理も、たっぷり楽しんでくださいね。 物 vol.79 小説 本 連載 -
『掌の小説』より「小切」川端康成 著
2021.8.1 文豪の精華を知らしめる“大いなる小品”短編よりもさらに短い小説を「掌編小説」と呼ぶことがあります。掌に納まりそうな、まさに『掌の小説』。川端康成による掌作品集、そこに収録された122編の中から「小切」という作品をご紹 vol.78 小説 本 連載 -
『ミ・ト・ン』小川糸 著
2020.12.1 冬の読書には、こころ温まるこの一冊を小さいころから手ほどきを受け、思いを託して贈るミトンかのラトビアをモデルに描かれたメルヘンチックなお話です。 物語の舞台は、ラトビアをモデルにした「ルップマイゼ共和国」。その国家が vol76 ミトン 小説 手仕事 本 縫う 連載 -
『ロックンロールミシン2009』鈴木 清剛 著
2020.8.1 布の断片を形にしなくては意味がない!ペダルを踏むと、ダダダダダダ… と鳴り出すロックミシンの音。服づくりに懸ける若者たちのひたむきな思いが刻むリズムはまさにロックンロール!熱い青春ワーキング小説です。 主 作る 小説 本 縫う 連載 -
『藍の糸』(着物始末歴 二)中島 要 著
2020.4.1 洗うたびにさえる藍の色大江戸・神田の長屋で、古着直しを生業とするきものの始末屋「余一(よいち)」。彼を取り巻く人々やきものにからむドラマを描いた全10巻シリーズの第2巻表題作を紹介します。 自らを「きものの始末屋」と 小説 本 染める 連載 -
『おじいちゃんのコート』ジム・エイルズワース 文
2020.4.1 家族の歴史に添い続けるテキスタイル古くなったコートをリメイクして上着に、さらにベストに…。愛着あるモノを最大限に生かすのは、ステキなこと――そう気づかせてくれる1冊。コートが不要になるこの季節にこそ読んでほしい絵本で 小説 本 縫う 連載 -
『刺繍』島崎藤村 著
2019.4.1 文豪の作品に見る「明治の手芸」「初恋」「椰子の実」などの詩や大作「破戒」「夜明け前」など種々の作品で知られる島崎藤村が著した短編小説。スマホやPCで自由に読める「青空文庫」収録作品です。 50歳を超す年齢ながら若々し vol.78 刺繍 小説 文学 本 縫う 連載 -
『きなりの雲』石田千 著
2018.12.1 肌ざわりの良いニットに包まれるような、穏やかな世界観。「バレンタインに向けて何か編んで贈ってみようかな…」。そんなことを考え始める季節にぴったりの物語です。 『きなりの雲』 講談社 初版発行:2012年 講談社文庫 ウール ニット 冬 小説 本 毛糸 編み物 連載