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2018/06/16
「夏に向けて何か作りたいな。でもせっかく作るんだったら、ちょっと他にはないものを作りたいな…」
そう思っている方におすすめしたいのが、ハードタイプのペーパーヤーン、つまり紙を撚って作ったユニークな糸です。
今回は、フィンランドの「ピルカンマーン社」製のハードタイプのペーパーヤーンにスポットを当て、その特徴と使い方をご紹介します。
ピルカンマーン社のハードタイプのペーパーヤーンは、丸紐のような形状をしています。こうしたハードなペーパーヤーンには、よく見かけるテープ状のペーパーヤーン(ソフトタイプ)とは違う、面白い特徴があります。
ハードタイプは触ってみるとかなりしっかりしているので、扱いにくく感じられるかもしれません。実際にこのハードタイプの糸をそのままの状態で編もうとしても、糸が硬くてなかなかきれいには編めません。
「じゃあどうやって使うの?」となりますよね。
実はこのペーパーヤーン、編んだり織ったりするときは、水で濡らして使います。紙を濡らすと破れてしまいそうですが、ピルカンマーン社のペーパーヤーンは、水にも強いのが特徴。水で濡らすことによって柔らかくなり、ふつうの糸に近い感覚で編んだり織ったりできるようになります。
しかも仕上げた作品の水洗いもOK。これも、特に夏にはうれしいポイントですよね。
さらにピルカンマーン社のペーパーヤーンは、100均ショップなどで手に入るものと違って、水につけても色落ちはほとんどしません。乾いてしまえばまたしっかりとした強さが戻るので、夏のバッグや帽子などを作るのにぴったりです。
逆にその硬さを利用して、バスケットなどを編むこともできます。
また、透け感たっぷりに織り上げれば、ステキなサマータペストリーやブラインドが仕上がります。
ハードタイプのペーパーヤーンには、手編み・手織り以外の使い方もあります。
ピルカンマーン社のペーパーヤーンは、撚って糸の形にしてから染めています。だから撚りをほどいてテープ状にしてみると、しっかり染まっているところとあまり染まっていないところが出てきます。色味によっては濃く淡く、グラデーションのような独特の表情が見られます。
その彩りを生かしてお花を形づくれば、かわいいコサージュができます。
さらに、いま人気の「ハーバリウム」作りもおすすめです。
ペーパーヤーンで作ったお花は、オイルにつけると透明感が出るので、とっても涼しげ。夏のお部屋に飾るのにぴったりですね。
この他にも、アイデア次第でいろんな使い方ができます。
ハードタイプのペーパーヤーンでぜひ、ひと味違った夏の手作りを楽しんでください。