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魅力ある『日本の羊毛』を『日本の工場』で糸や繊維に

糸のこと

2022/12/07

羊毛フェルト 

 

「ジャパンウールプロジェクト」が5トンを超える新毛を収集

 

2022年7月7日、日本の羊毛を、日本の工場で製品化することに取り組む「ジャパンウールプロジェクト協議会」(JWP)が今年の新毛を収集。

愛知県一宮市にある毛織物メーカーに、国内26の牧場から5トンを超える脂付きの原毛が届いたというニュースが入ってきました。

同月26日、同市の染色会社ではJWPとして初めてとなる洗毛・開繊・染色の見学会も開かれました。

 

ジャパンウールプロジェクトは2019年、有志が集まって始められた取り組み。

昨年からは日本羊毛産業協会(大阪・綿業会館)内に事務所を設置、その役員には一宮の業者の方々とともに、ウールクラッサー(羊の原毛屋)、『本出ますみの羊毛の手引き』著、出版社「SPIN HOUSE PONTA」代表・本出ますみさんが名を連ねています。

 

羊

 

日本で飼われている羊の種類は、サフォークをはじめチェビオット、ポールドーセット、コリデールなどが主流。同協議会のサイトによると、日本の羊毛の特長は「クリンプ(繊維の縮れ)が豊かでふくらみのある毛質」だとか。海外産とは違った魅力もあって、スピナーの間ではこれまでも評価されてきました。

 

それを糸や織物製品にしてより広く、多くの人に届けることで日本の羊毛を有効活用すること。同時に、人の暮らしを豊かにすること。そんな目的を持ったJWPの活動については、私たちも改めて取材したいと思っています。

 

毛織物の産地と日本のものづくりを応援

 

この業界で、一宮といえば「毛織物の町」ということはよく知られていて、ておりやの糸づくりにも、深いかかわりがあります。

 

その一宮のある愛知県西部(かつての尾張国)は、古くから麻や絹、綿などの織物の産地として発展しました。しかし明治24(1891年)、大地震が発生。綿花の栽培が難しくなったため、綿から切り替え、全国に先駆けて毛織物づくりを始めたのだそうです。

 

さまざまな産業の海外進出が進む昨今、残念ながら一宮の繊維業も低調。日本の羊毛の活用が、そうした流れに歯止めをかけ、新たなビジョンの第一歩となることを願ってやみません。

 

ておりや通信『te』vol.83 ニュースクリップより

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