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サスティナブルファッションの第一歩は 「長く付き合えるもの」を選ぶこと

『te(て)』記事より

2023/11/27

 

 

7月のプルミエール・ヴィジョンテーマは「環境に責任を負うべし」

 

3年前、このコーナーにて、パリで聞かれる世界最大級のファッション見本市「プルミエール・ヴィジョン」(PV)について紹介しました。この7月には、2024~25年の秋冬に向けてのPVが開催され、日本からの出展者は昨年7月時より増加。会場に足を運ぶ人も多かったようです。

 

「サステナビリティ」(持続可能性)は、現在の繊維業界の大きなトレンド。今回のPVもそこに通じる「エコレスポンシブル」、つまり「環境に責任を負うべし」が大きなテーマで、サトウキビやトウモロコシなどの植物を原料につくられるバイオマスプラスチックの繊維製品、また企業に眠ったままになっている生地のデッドストックの活用など、ファッションの持続可能性にかかわる素材・事業を紹介するエリアが注目されました。

 

 

日本の衣料廃棄量は年間100万トンとの推察も

 

製造時に使用される水やエネルギ一、あるいは着用サイクルの短さ、 売れ残りの大量廃棄・・・。衣類に関する環境負荷は、今や地球規模の課題となっています。もちろん日本も例外ではなく、国としても「サステナブルファッション」の推進に動き出しています。

 

企業側のアクションとしてまず挙げられるのは、資源のリサイクル。ペットボトルをはじめ「ごみ」として捨てられる素材をリサイクルして用いるほか、昨今は洋服や着物などを、もう一度「繊維」に戻してリサイクルする取り組みも見られます。

 

 

「去年の服では、恋もできない。」20世紀の終わりごろ、テレビからはこんなキャッチコピーが流れてきたものです。その後、ファストファッションの人気などを背景に、洋服の着用期間はさらに短縮。いまや日本における衣料の廃棄量は、年間50万トンとも100万トンともいわれています。

 

1着のセーター、1本のデニム、また1枚のスカーフ・・・。それらと長くお付き合いをすること、そのために長く使える良質な素材、良い仕立てのものを選ぶことも、地球へのやさしさにつながります。現に、先ほど紹介したPVの会場でも、さまざまな新素材と並んで、ツイードなど長く愛用したいクラッシックな雰囲気の上質素材にも高い関心が寄せられたそうです。

 

なお「サステナブルファッション」に関してもっと詳しく知りたい人は、下記サイトをご覧ください。
環境省サステナプルファッション
https://www.env.go.jp/policy/sustainable_fashion/

 

ておりや通信『te』vol.86 ニュースクリップより

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