オリジナル糸・織機・輸入クラフト用品のお店
2018/05/14
オフィスや列車、食事に出かけたお店などで、クーラーの冷気が気になりませんか? そんなとき、首元をカバーするマフラーがあるとうれしいですよね。そう、夏もマフラーは必需品。おすすめはリネンの糸を使って作る「さらさらマフラー」です。リネンは編んでも織っても、さらさらとした肌ざわりで、肌をチクチク刺さないので、薄着の季節のマフラー作りには最適の素材です。
ではまず、3色のリネン糸を組み合わせて編む、グラデーションマフラーからご紹介しましょう。この作品で使用した糸と編み針は次のとおりです。
【糸】3色ともリネン100%、20番単糸( ハードリネンA )
【編み針】棒針5号
【編み方】この作品に選んだリネン糸は、夏らしく涼しげなブールー系の3色。レースのテクニックを用い、3本取りで編み上げました。
A: 濃色 B: 中間色 C: 淡色
① A3本取りで編み始めます。
② Aを2本+B1
③ Aを1本+B2本
④ B3本
⑤ B2本+C1本
⑥ B1本+C2本
⑦ C3本
⑦まで編めたら、今度は⑥⑤④③②①の順で編むと完成です。
※各グループは好きな長さに編んでください。
(この作品はA=75g、B=90g、C=60gのリネン単糸を使用しました)
※ておりやオリジナルキット「さらさらマフラー」もご用意しています。
この作品のように、リネンの単糸を引きそろえて編むと、どんなメリットがあるかご紹介しましょう。
軽い
単糸の良いところは、糸の「軽さ」。このマフラーのようにリネンの単糸を引きそろえてザクザク編むと、とても軽やかな作品ができます。
多様な色の表現ができる
複数本のリネン糸を引きそろえて編むことで、編み地にいろんな表情を作り出すことができます。色数が多いほど、グラデーションのパターンも多様に。グラデーションにせず、数色のリネンを引きそろえて編めば、また違った表情も楽しめます。
斜行を気にせず編める
単糸を1本取りで編むと斜行が出ますが、数本を引きそろえるとリネン糸同士がバランスを取り合って、斜行もおさまります。
手織りでも、リネン糸を使った夏の“巻きもの”作りが楽しめます。
【タテ糸】
タテ糸には、リネンの20番手3本撚り(ハードリネンB)がおすすめ。タテ糸密度は少し粗めがと良いと思います。
【ヨコ糸】
手編みの「さらさらマフラー」と同じように、リネンの単糸を引きそろえて織ると軽やかに仕上がります(織物の場合、斜行は入りません)。
また、タテ糸と同じリネンの20番手3本撚りを用いてもOKです。
※この作品に使ったリネン糸は、各1.7g/1枚で濃色=7枚、中間色=8枚、淡色=7枚の合計22枚です。
写真の作品は「ズームルーム」という小さな織り機を使って手織りしました。この織り機は糸にテンションがかかるので、単糸ではなく、リネン20番手3本撚りを使い、各色単色の10㎝角を織ってつなぎ合わせていきました。
単色で織りつなげるので、色の組み合わせや大きさも自由。お好みに合わせて、ステキなリネン・スカーフを作ることができます。