オリジナル糸・織機・輸入クラフト用品のお店
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「ニュースくりっぷ」ではこれまで何度か、ヨーロッパで開かれた国際的な繊維・ファッションの見本市の話題を取り上げてきました。 こうした催しはアジア各国でも開催されていて、今年に限っても、香港、インド、そしてサウジアラビアなどの見本市に日本の企業が参加しています。 そのなかで、今回注目したいのがサウジアラビア。 日本では一般に「石油産国」のイメージが強いですが、テキスタイ
2025.07.18
つくること
ひとりの女性が生み出した敷物 「ておりや通信te」vol88にて工房訪問の記事を掲載しました。その続編として赤穂緞通(あこうだんつう)の技についてお伝えします。 赤穂緞通は江戸末期、児島なかという1人の女性が四国・高松で出会った中国の絨毯「万暦氈(ばんれきせん)」に感動したところから始まります。それから26年間にわたり研究と試行錯誤を重ね明治7年(1874)に完成した敷物が
2025.05.02
ておりや通信【te】の誌面で、テキスタイル関連のニュースを紹介する「ニュースくりっぷ」も、ておりやブログ内にお引っ越し。 繊維業界の動きやトレンド、注目の新素材など、気になる話題をお届けしていきます。 今回はCO2を原料とした、地球にやさしいポリエステルについて紹介します。 暮らしのなかで 幅広く活躍するポリエステル 軽くてシワになりにくく、丈夫で
2025.04.15
『te(て)』記事より
創作の扉を開ける「500」 多くのニッタ―さんに愛され続ける1冊のパターンブック「ニットパターンワールド500」を発刊した小瀬千枝さん。何と数はタイトル通り500パターン。 この500パターンから1つを選んで編み進めば、花が咲いたように美しいセーターができるし、果実みたいに愛らしい帽子も仕上げられる。 編み方のテキストというより、作品を育て上げていく「ニットの苗床」、そん
2025.04.07
糸のこと
繊維長の差が用途を分ける コットン(綿糸)は、すぐれた通気性と吸水性を特徴とする、衣服や日用アイテムに広く使われているおなじみの素材です。 その原料は、アオイ科ワタ属の植物が作る「蒴果(さくか)」の繊維、いわゆる「綿花」。その繊維の長さによって、短繊維綿(繊維長21ミリ以下)、中繊維綿(21~28ミリ)、長繊維綿(28ミリ以上)に分類され、
2025.03.15
国際的なテキスタイル展示会でお披露目された「プラチナウール™」 時代のニーズに即したテキスタイルの提案の場となっている、国際的な展示会「ミラノウニカ」。2024年7月に開催されたその会場で、繊維テクノロジー開発に携わる日本企業が開発した、ある新しい素材がお披露目されました。 それはウール100%でありながら、シルクのようなツヤ感・ドレープ感
2025.03.05
咲きつなげられる伝統の華 赤穂(兵庫県)で織り続けられている敷物、赤穂緞通。2023年はその創始者の生誕200年にあたり、これを記念して2023年11月~2024年1月、赤穂市立歴史博物館で「赤穂緞通展」が開催されました。 赤穂緞通は江戸末期、「児島なか」という一人の女性が四国・高松で出会った中国の絨毯「万暦氈(ばんれきせ
2025.02.05
ウズベキスタンはシルクロードの要衝に位置し、東西文明が行き交い染織文化が育まれた ところ。 ちょうど私は6月に北アフリカのモロッコを訪れた。古くから地中海貿易で繁栄した国の1つである。この2つの国をつい並べてみたくなるのだが、これを書くにあたって2007年のウズベキスタンの写真をながめていると、どちらも乾燥地帯という厳しい自然が背景にある。 そこに息づいてい
2024.12.25
ふだんウズベキスタンという国に接する機会は少ないかもしれない。かつてその辺りはソグディアナと呼ばれていて、そこに暮らしていたソグド人たちは、交通の要衝であったことから高度な文明を有していた。 文&写真提供 ひろいのぶこさん 毎年秋に公開される正倉院宝物の中でも、異国的なペルシャの文物に私は魅力を感じてきたが、じつはペルシャとその西のソグドの文
2024.12.12
今年の夏の暑さは予想をこえ、太陽は容赦なく日本列島を焦がしている。今回取り上げるウズベキスタンを巡ったのは2007年の晩夏、日中は40℃を超えていたオアシスの旅を思い出すにはうってつけである。 友人のアメリカ人染織研究家から、行きましょうと声をかけられた私は、二つ返事でウズベキスタンの首都タシケント行きの航空券を手配した。同行者はアメリカ各地から集まったテキスタ
2024.11.19
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