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2025年春夏まで続くファッショントレンドに「手仕事感」

『te(て)』記事より

2024/05/13

 

 

「日本のテキスタイル」を発信するJFWジャパン・クリエーション2024

 

「この春・夏は、どんなモノをつくって、使って、楽しもうかな?」。そんな気分になる季節ですが、テキスタイル・ビジネスの世界は、ひと足早め。すでに秋冬に向けての商品づくりも進んでいます。

 

その秋冬のトレンドとして注目したいのが「手仕事感」。昨秋、東京で開催された繊維の総合見本市「JFWジャパン・クリエーション2024」と、ビジネス商談会の「プレミアム・テキスタイル・ジャパン」では多くの企業が「手仕事感」を意識した生地を紹介、それぞれの個性を打ち出しました。

 

また今年2月には早くも、2025年春夏に向けての国際素材見本市「ミラノウニカ」(イタリア)も開催。その会場でも刺繍を施すなどした手仕事感のある生地が多く、このトレンドは来年も継続しそうです。

 

ウールロービング(ておりや限定品)

 

「次のトレンド」を占う人気投票で注目されたロービング糸の織物

 

「JFWジャパン・クリエーション」では、次のトレンドをさぐるために、来場者による人気投票「ワッツネクスト・テキスタイル」を実施しています。その結果、2024年秋冬で一番人気を獲得したのが、ナノレベルの金属膜を表面に施した、超極薄のオーガンザ生地「エアファブリックカラースパッタリング」。SDGsの観点から、水を一切使わずに色を表現する加工法という点でも評価されたようです。

 

これと人気を二分したのが、太番手のロービング糸をタテヨコに織り込んだチェック地「ロービングBigチェック」でした。「ロービング」=rovingは、「放浪する」「動き回る」などの意味を持つ言葉。甘撚りのためふわふわ柔らかく、手編みによく用いられますが、この糸を機械にかけて織ることができる機屋さんは限られているそう。

 

ただその織り地は、ロービング糸ならではの豊かな表情と素材感が魅力的で、目の肥えた業界人たちの注目も集めたのでしょう。手織りでも試してみたいアイデアですね。

 

和紙コットン(ておりや限定品)

 

3位には、シルクモール糸と和紙糸をワッフル組織で織り上げた、凸凹感のある生地「Paper Waffle」。西陣の老舗帯メーカーが斬新なテキスタイルがランクインしました。

 

ておりや通信『te』vol.87 ニュースクリップより

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